人生の節目節目に行われる「人生儀礼」は祖先が育んできた信仰の中で培われた美しい風習です。大切にしていきましょう。

生前(着帯の祝い妊娠5ヶ月目の戌(いぬ)の日)
赤ちゃんが健康で無事に生まれるよう安産を祈願して、母親が妊娠5ヶ月目の戌(いぬ)の日に、はじめて岩田帯とよぶ白地の帯をお腹に巻きます。

誕生(出産祝い)
赤ちゃんが無事誕生したことを神様に感謝し、赤飯などをつくってお供えし、健康に成長することを祈願します。

初山(浅間神社)毎年7月1日・14日・15日、第2日曜日
毎年7月1日の山開き、または14・15日の大祭に、山の神様にお参りし、 額に神璽(みたま)といわれる朱印を戴くことで子どもの無事成長を祈るという行事です。富士山の浅間神社を祀った神社で行われる特殊行事で、富士登山をするとご利益があるという信仰と、昔は山=富士山と言ったことから、「初めて山に登る」→『初山』という名がついたといわれています。当歳でのお参りが一般的ですが、機を逃してしまっても、様々な事情で3・4才くらいのお子様までお参りにいらっしゃいます。

生後7日(お七夜の祝い)
赤ちゃんの名前は、生後7日目のお七夜に付けるのが習わしです。この日命名書を神棚などに掲げて神様に奉告し、縁者一同におひろめをします。

初宮参(男児:生後32日・女児:生後33日)
一般に男児は生後32日目に、女児は33日目に、祝い着を着せて神社に参拝し、家族揃って幼児の成長御加護を祈願します。

お喰い初め(生後100日〜120日)
米飯や鯛などの祝い膳をそろえ、はじめて幼児に食事をさせる儀式です。箸初めなどとも呼びます。

初誕生祝い(1歳)
生後満一年の誕生日をお祝いします。地方によっては、餠をついて幼児に背負わせるなどの行事もあります。

初節句の祝い(男児:5月5日・女児:3月3日)
男児は5月5日(端午・菖蒲=尚武の節句)、女児は3月3日(上巳・桃の節句)に祝う生後初めて (但し生後21日以内の時は翌年)の節句(節供)です。男児は兜、武者人形や鯉のぼりで力強い門出を祝い、女児はおひな様や桃の花を飾って、美しく健やかな生育を祈ります。

七五三の祝い(11月15日/3歳:男女児・5歳:男児・7歳:女児)
11月15日に、3歳の男女児、5歳の男児、7歳の女児が、身を浄め晴れ着をまとい、親子ともども神社に参拝し、つつがなく成長できたことを感謝します。昔から男女児とも3歳で髪置し、男児は5歳で袴着、女児は7歳で帯解をして宮参りしました。

入学・卒業祝い
男女とも、満20歳になる年の成人の日に、新成人として国家・社会に貢献することを奉告祈願します。昔は、10代なかばで男子は加冠(かかん)、女子は着裳(ちゃくも)の儀を行いました。

成人の祝い(20歳)
男女とも、満20歳になる年の成人の日に、新成人として国家・社会に貢献することを奉告祈願します。昔は、10代なかばで男子は加冠(かかん)、女子は着裳(ちゃくも)の儀を行いました。

結婚の祝い(神前結婚式)
縁あって結ばれた新郎新婦の新しい門出を祝います。祝宴に先立って、御神前で厳粛に式を挙げ、三三九度の献盃をかさね、夫婦が幾久しく幸せで心豊かな家庭を築くことを神様に誓います。

結婚記念日の祝い
夫婦がそろって円満に過ごしてこられたことを感謝し、さらに有意義な人生を送る決意を新たにします。10年目の錫婚式、15年目の銅婚式、25年目の銀婚式、50年目の金婚式などがあります。

齢祝い
長寿をみんなでお祝いする習わしです。
還暦(61歳)は干支(十干十二支)が満60年でもとに戻るので本卦還りともいいます。

古稀(70歳)・喜寿(77歳)・傘寿(80歳・米寿(88歳)・白寿(99歳)・上寿(100歳)・茶寿(108歳)・皇寿(111歳)