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【浅間神社の由来】
浅間神社は近世初頭、忍城中にあった浅間神社を勧請し、古墳上にある社を「上の宮」、中腹にある社を「下の宮」と呼んで、浅間さまの名で親しまれるようになりました。

また、当社には富士浅間信仰が盛んになってから、富士の行者が己の命の終わるとき、当所にのみ雪を降らすと言い残し、その予言通り6月1日亡くなった日に雪が降り、これを奇異とした忍城主下総守氏長が、この地に浅間神社を祀ったという一説もあります。



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【御祭神】
浅間神社の御祭神は木花(桜だけを指すという説もある)の様に美しいとされる木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ)です。子育て・安産・産業の神様として関東一円に崇敬されています。

なかでも当歳児から三歳児の額に朱印を押し、富士山の御利益をいただき、子どもの無事成長を祈る「初山」は有名で、県内にとどまらず関東圏外からも参拝に訪れています。


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【さきたま火祭りのヒロイン】
毎年5月、さきたま古墳公園にて、さきたま火祭りが開催されています。古事記によれば、木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ)は疑いを晴らすため「神の御子であるならば、たとえ火の中でも無事に生まれるでしょう」と産屋に火を放ち、その中で無事に出産したとあります。

さきたま火祭りは、それに倣い、神話に描かれている火中出産の伝えを受け、富士霊峰で火の神として祀られている木花開耶姫命をヒロインとしています。

観る人を古代のロマンと神話の世界に誘うお祭りです。